茶舗牧ノ原の「お茶」づくりの紹介
お茶は、まず茶園で摘まれたものが蒸され、揉まれ「荒茶」になり、製茶問屋で「仕上げ茶」として出来上がったものを、小売店が仕入れ、販売します。
一般的に、「お茶」がご家庭に届くまでの流れは
(1)茶農家(荒茶工場)
茶園で摘んだ葉を蒸し、乾燥しながら揉み、「荒茶」と言われる状態にします。これが様々なお茶の「素材」になります。
茶園の場所や、荒茶の製造工程にも違いがあるため「味」「香」「色」などに違いがあり、それぞれの特徴があります。
(2)製茶問屋(仕上げ工場)
様々な特徴を持った「荒茶」を吟味し、「ブレンド」や「火入れ」といった行程を経て「煎茶」や「番茶」、「芽茶」や「棒茶(くき茶)」といった、色々なお茶を作ります。
(3)小売り店
製茶問屋によって仕上げられた、様々なお茶を仕入れ販売します。
これが「お茶」がご家庭に届くまでの一般的な流れです。
茶舗牧ノ原でしか飲めないお茶を作りたい
店主 五條 史男は思いました。 「お茶は【嗜好品】のはずなのに、なぜ似たような、当たり障りのない、特徴のないお茶ばかりが作り出され、売られているのだろう?」
つまり、製茶問屋は、星の数ほどある沢山の小売店に、より多く買って貰うために「万人受け」する特徴のないお茶を作っていました。
個性の強いお茶では、小売店に買って貰えないためです。そして小売店、はそうして作られた「特徴のないお茶」を売るしかなかったのです。
そこから、店主 五條 史男の「本物のお茶の味」への探求が始まったのです。しかし最初はなかなかうまくいきません。
そんな中、ひとりの「お茶職人」(製茶問屋)との出会いによって「牧ノ原のお茶」づくりは大きく前進したのです。
「100人中30~40人の人が嫌いで、でも60~70人の人は「このお茶でなければダメだ」と思える、ハッキリとした味に違いのある個性的なお茶」
これをコンセプトに、納得のいく「味」を作り出すためには苦労を惜しみませんでした。そうして、当時はまだ余り知られていなかった「深蒸し茶」の味の良さに着目しました。
徹底的に味にこだわること
「見た目よりも徹底的に味重視。そこにも当店はこだわりました。
試作の段階の「火入れ」作業では、お茶を焦がしてしまったなんてこともありました。
それでも【美味いものは絶対に売れるはずだ】
その信念を貫き、共有し、失敗にもめげず、お茶づくりに邁進しました。
そうした試行錯誤の末に、「茶舗 牧ノ原でしか味わえない「オリジナル深蒸し茶」を完成させたのです。